凛として在る看板

「マツモト写真」と書かれただけの質素な看板。
なのに、どうして存在感があるのでしょう。
それは、この看板だけではなく、黒塗りの蔵作りの建物と一体だからなのだと思います。
建物全体から醸し出されてくる空気感が五感にしみ込んでくる。
この街に流れてきた時間がよみがえってくるような豊かな気持ちになれるひととき。
でも、こんな建物や景観が街からむざむざと消えていく。
なんともやり切れない気持ちです。